チッカリングのピアノ買取相場と高く売るコツ
「チッカリングって、売るとなると相場が分からない」と感じるのは正直なところです。国内での中古売買がほとんど無く、「相場いくら」と言い切れる市場ができていないピアノだからです。ただ、チッカリングには確かな格があります——いまや世界中のピアノが当たり前に備える一体鋳造の鉄フレームを、グランドピアノで初めて実用化した先駆けが、このメーカーです。まずその来歴から解いていきます。
チッカリングってどんなピアノ?
チッカリング(Chickering & Sons/チッカリング・アンド・サンズ)は、アメリカ・ボストンで生まれたピアノメーカーです。創業は1823年。ピアノ職人のジョナス・チッカリングが興し、19世紀半ばには全米最大のピアノメーカーにまで成長しました。最大の見どころは、弦の強い張力を一手に支える「一体鋳造の鉄フレーム(フルアイアンプレート)」を実用化したこと——いまや世界中のピアノが当たり前に備えるこの構造を、グランドピアノで初めて実用的な形にした先駆けが、チッカリングなのです(くわしい来歴は末尾の素性にまとめました)。
売るうえで知っておきたいのは、チッカリングがすでにピアノ製造を終えているという点です。つまり手元の個体は、どれも古い時代に作られたもの。新しいタマが出ないぶん、状態の良い現存個体の希少性はむしろ高まります。同じ「いまは作られていない海外の作り手」という境遇では、スタインウェイと同根のグロトリアンとも重なる一台です。年代によって、19世紀の横長のスクエアグランドから20世紀のベビーグランド・アップライトまで姿が大きく違うので、売るときは「チッカリングのグランド/アップライト」と製造番号を添えて伝えると話が早く通ります。
ヤマハ比: 格上(相場はヤマハ上位機を上回ります)
チッカリングは製造を終えた歴史的銘柄で、国内に出回るタマ数が少なく、確かな相場点(中古売値・買取実例・落札)がほとんど取れていません。そこで、同じ「アメリカの歴史ある名門」で実データを持つ同レベルの他社の実勢を、見当の目安として載せます。
- スタインウェイ・アンド・サンズ 同じ米プレミアム帯。チッカリングが担ったコンサートピアノの座を1860年代以降に継いだ実データ持ちで、ティアが最も近い … 140万円〜680万円
あくまで同格ブランドの参考値です。チッカリングは、いまも現役のスタインウェイがその座を継ぐ前にコンサートピアノの定番だった米名門で、買取の実態もこの帯に準じます。下は実データのある同格ブランドから導いた参考レンジで、グランドかアップライトか・年代・状態・レストアの有無で大きく上下します。固有の確かな相場点が乏しいぶん、最終的な額は一括査定での要確認になります。
あなたのチッカリングは、どれくらいで売れる?
結論から言うと、チッカリングはピアノ史に名を残した作り手で、状態さえ良ければ頭から「値が付かない」と決めつけるブランドではありません。ただ、さきほどお伝えしたとおり、国内では中古売買がほとんど無く、確かな取引データが表に出てきません。中古ピアノの価格情報サイトでも「チッカリングの中古販売事例・新品の販売事例は見つけられなかった」とされているほどで、「だいたいいくら」と言い切れる相場がそもそも無いブランドです。だからこそ、上の同格ブランドの参考値を手がかりに、一括査定で確かめるのが前提になります。鍵盤やペダルが壊れていたり、内部に腐食・カビ・水害があれば買取が付かないこともありますが、そうした深刻な傷みがなければ評価される余地が十分あります。買取額を左右するのは主に次のポイントです。
- グランドかアップライトか、スクエアグランドか … 横長の長方形をした19世紀のスクエアグランドは骨董的な価値で見られます。一般的なグランドは大型ほど上位の帯です
- 製造年代 … チッカリングは長い年月にわたって作られました。19世紀の初期グランドと、20世紀のベビーグランド・アップライトでは価値の見られ方が変わります。製造番号を控えておきましょう
- レストア・整備の状態 … 古い個体ほど、きちんと整備・修復されているかで評価が大きく分かれます。調律や修復の記録があると査定が安定します
- 年式・製造番号 … 内部フレーム(鋳鉄板)の刻印で確認でき、専門業者のシリアルナンバーリストと照合すると製造年が分かります
国内でタマ数が少ないぶん、価値を理解し、アンティーク・ヴィンテージピアノのレストアや海外への販売ルートを持つ業者かどうかで、査定額が大きく変わります。「古いアメリカのピアノ」とまとめて見られないよう、その価値を分かる業者を複数当てて、いちばん高い評価を引き出すことがいちばん大事です。
少しでも高く売るコツ
- 「アメリカの歴史ある老舗、チッカリング」と伝える … いまのピアノに不可欠な一体鋳造の鉄フレームを生んだ先駆けである点を添えると、無名の古ピアノと一括りにされずに済みます
- グランドかアップライトか、製造年代を伝える … 19世紀のスクエアグランドか、20世紀のグランド/アップライトか。製造番号と年式を控えておきましょう
- レストア・整備の記録を用意する … 古い個体ほど、修復・調律の記録があると査定額が安定します
- 1社で決めない … 公開相場が少ない歴史的銘柄ほど業者の評価がばらつきやすく、扱いの得意な業者かどうかで差がつきやすいです
鉄フレームを生んだ先駆けの価値を、正しく見てくれる業者に
チッカリングは、いまのピアノが当たり前に使う鉄フレームを最初に実用化した作り手です。それを知らない業者に持ち込んでも、「古いアメリカのピアノ」としか見てもらえず、本来の価値が査定に乗らないことになります。そのためにも、ピアノの一括査定で、その価値を理解している業者を同時に当たるのがいちばんの近道です。お住まいの地域で、あなたのチッカリングをいちばん高く買ってくれる業者がすぐに分かります。審査を通った信頼できる業者だけが対象で、利用は無料。気に入らなければキャンセルも自由ですから、まずは下記リンクより確認してみてください。
