アールウィンザー(フローラ製造)ピアノの買取相場と高く売るコツ
「聞いたことのないブランドだから値が付かない」と諦める前に。中身は 日本ビクター向けのピアノもOEMで手がけた 浜松・フローラ製造の本格設計。ドイツ部材を使った真面目な作りで、状態と型番しだいで、ちゃんと買い手がつきます。
中古売値4点を係数0.35で買取換算・2025-04時点。楽器として使える状態での目安です。修理で生き返らないほど傷んだ個体は値が付かないこともあります。
- 中身は浜松の フローラピアノ製造 が、大手販売店のオーダーを受けて造った オーダーブランド。フローラ社は 日本ビクター向けのピアノもOEM受託 した中堅メーカーで、設計・製造の地力はある
- 弦にドイツ製 レスロー(Röslau)、ハンマーにドイツ・レンナー(Renner) 社のフェルトを使う、奇をてらわない真面目な作り。マイナーでも中身は本格派
- 製造元は 1986年(昭和61年)頃に廃業。新品流通はなく現存個体はすべて中古。だからこそ価値の分かる業者とそうでない業者で買取差が大きい
アールウィンザーってどんなピアノ?(中身はフローラ製造の本格設計)
「アールウィンザー?聞いたことがない」という第一印象は、正直なところ当然です。このブランドは量販店の棚に並んでいたわけでも、CMで流れていたわけでもない。静岡県浜松市の フローラピアノ製造株式会社 が、大手ピアノ販売店のオーダーを受けて造った、いわゆるプライベートブランドです。1961年創業のフローラ社は、自社ブランドの「フローラ(FLORA)」「フローベル」とともに、アールウィンザーのような小売店向けブランドを複数手がけました。さらに音響メーカー 日本ビクター のピアノを OEM 受託した実績もある中堅メーカーで、設計・製造の地力はしっかりしています。ピアノ需要の落ち込みとともに 1986年(昭和61年)頃に廃業 し、今では新品が手に入らないブランドになっています。
名前がマイナーなだけで、中身は手抜きではありません。弦にはドイツ製 レスロー(Röslau)ミュージックワイヤー、ハンマーにはドイツ・レンナー(Renner)社製フェルト、響板にはスプルース(えぞ松)系を使う、正統な設計です。国産の廉価モデルとは部材のグレードが違います。代表機種は W 系アップライトで、なかでも最上位の W115 は、作曲家・高木東六 の監修で造られた機種です。響板に高木のサインが記された個体も知られており、同じアールウィンザーの中でもとりわけ話題性があります(個体差があるため要現物確認)。きちんと整備された個体はヤマハやカワイとは一味違う深みのある音を出すと評されることもあり、海外では「MADE IN JAPAN」の良質ピアノとして需要があります。名前だけ見て一律に安く扱われやすいブランドですが、価値の分かる業者に当たれば、きちんと評価されます。
型番・状態別の買取換算の目安
では実際どのくらいになるか。中古の販売価格をもとに買取額を試算すると、型番と状態によってかなり幅が出ます。下の表はその目安です。
| 状態/型番の例 | 買取目安 |
|---|---|
| マホガニー鏡面・大型の上位機(W112・W115 等) | 17〜23万円前後 |
| 標準的な W系アップライト(W113・W113N 等・良年式) | 7万円前後 |
| 年式の古い並品・要整備 | 状態次第で要査定 |
| 著しい不具合あり・腐食やカビ・搬出困難 | 0円〜有料引取 |
※ 観測できた整備済みの中古「販売」価格は、W113級で約20万円、上位のW112・W115で約50〜66万円と機種・状態で大きく振れます。これは整備・調律・保証込みの再生品の店頭価格で、買取額とは別物です。上の額はその売値を買取に換算した目安です。修理で生き返らないほど傷んだ個体は値が付かないこともあるため、正確な額は型番・年式・状態で要査定です。
少しでも高く売るコツ
- 型番と製造番号を伝える … アップライトなら天屋根(上前板)を開けた内部フレームの刻印で確認できます。W112・W113・W115 などの W 系の型番が伝わると査定がスムーズです
- 「フローラ製・ドイツ部材の本格ピアノ」と伝える … レスロー弦やレンナー製ハンマーは価値の分かる業者ほど評価します。日本ビクター向けOEMも手がけた母体だと添えると、知名度だけで安く見られにくくなります
- W115なら高木東六監修の可能性を確認 … 響板にサインがある個体は希少なので、年式だけで安く見られないように
- 1社で決めない … 廃業メーカーは業者の評価がばらつきやすく、同じピアノでも数万円差がつくことがあります
アールウィンザーの「本当の価値」を引き出す業者に当てる
フローラ製造が培った地力、レスロー弦とレンナーハンマーというドイツ部材の組み合わせ、そして W115 に刻まれた高木東六の仕事——マイナーな名前の裏には、これだけの本格の中身があります。しかし残念なことに、業者によっては「聞いたことがないから安くていい」と一律に処理してしまう場合もあります。同じピアノでも、業者の目利きの差で買取額が数万円変わることは珍しくありません。そこでおすすめなのが、ピアノの一括査定を利用すること。お住いの地域で、あなたのアールウィンザーの中身をきちんと評価してくれる業者を一度に比較できます。申し込みはネットで数分、連絡はメールでも受けられます。審査を通った信頼できる業者だけに絞られていて、利用はもちろん無料です。気に入らなければキャンセルも自由ですから、まずは下記リンクより今すぐ確認してみてくださいね。
