ピアノを売るか迷う——寂しい、もったいない、と感じるあなたへ
「置き場所を取るし、もう誰も弾いていない。でも、いざ手放すとなると踏ん切りがつかない」——そんな方は少なくありません。決めるのはあなた ですし、今日結論を出さなくても構いません。そのうえで、その迷いの正体は、いくつかに分けて考えられます。ほぐしてみると、自分がどうしたいのかが見えてくることがあります。
- 手放すのが寂しい、もったいないと感じるのは 自然な感情。長く家にあった楽器なので、値段の話だけで割り切れないのは当たり前です
- 売っても、置いておいても、どちらでも構いません。ただし置くと決めるなら、湿度と調律だけは決めておいたほうがいいです(下で説明します)
- 査定を受けることは、売ると約束することではありません。金額を見てから「やっぱりやめる」で構いません。判断材料が増えるだけです
- 逆に、値段を知らないまま決める と——手放しても、置いておいても——あとで「知っておけばよかった」が残りやすくなります
手放すのが寂しいと感じるのは、おかしいことですか?
子どもの練習を聞いていた時間、自分が弾いていた頃、置いてある部屋の風景——ピアノは家具でも家電でもなく、家族の時間が染み込んだ物 です。だから「もう弾かないのに手放せない」というのは、優柔不断ではありません。むしろ自然な反応です。ここを「売るのが正解」「置いておくのが正解」と単純に決めてしまうと、あとで気持ちが戻ってきます。迷っていること自体は、悪いことではありません。急いで結論を出さなくて大丈夫です(気持ちが「売る」に決まったあとのタイミングの話は、別ページピアノの売り時にまとめています)。
その「もったいない」は、どちらのもったいない?
迷いの中で一番よく出てくるのが「もったいない」です。ただ、この言葉には 性質の違う二つ が混ざっています。ひとつは 買ったときの値段がもったいない。もうひとつは 楽器としてまだ使えるのに、もったいない。前者は、正直なところ取り戻せません。ピアノに限らず、購入価格と中古の評価額は別のものだからです。一方で後者は、手放し方によって結果が変わります。弾かれないまま置かれた個体より、次の弾き手に渡った個体のほうが、楽器としては生きます。「もったいない」と感じているのがどちらなのかを分けてみると、自分がどうしたいのかが少し見えてきます。
「置いておく」と決めた場合、何をすればいい?
手放さないという選択も、まったく問題ありません。ただ 置き方によって、10年後の状態はかなり変わります。弾かない期間が続くなら、次の3つだけ押さえておいてください。ひとつめは 湿度。ピアノは木とフェルトの楽器なので、湿度40〜70%くらい に保てると内部が傷みにくくなります。加湿しすぎ・乾燥しすぎのどちらも良くありません。ふたつめは 置き場所。直射日光とエアコンの風が直接当たる位置は避けます。外壁に密着させると温度差で結露しやすいので、壁から10cmほど離す と安心です。みっつめは 調律。弾いていなくても弦は緩んでいくので、1〜2年に一度 見てもらえると、あとで「また弾こう」となったときに戻しやすくなります。逆に、何年も放置したまま湿気の多い部屋に置いておくと、再び弾ける状態に戻すための費用のほうが高くつくことがあります。置くと決めるなら、置き方まで決めておく のがいちばん後悔が少ないです。
家族に気を遣って決められないときは、どうすればいい?
「自分はもういいと思っているけれど、親(子ども)がどう思うか」——これで止まっている方も多いです。この場合、先に金額を知っておくと話が進みやすくなります。「処分するのにお金がかかるらしい」と話すのと、「査定したら◯万円だった。どうする?」と話すのとでは、家族の受け取り方がまったく違うからです。数字があると、感情の話が具体的な相談に変わります。決めるのは家族全員で、で構いません。その相談を始めるための材料として、金額は役に立ちます。
決める前に、何を確かめておけばいい?
- 型番と製造番号を控えておく … アップライトなら本体上部のふたを開けた内部の金属フレームの刻印にあります。これが分かるだけで、価値の見当がつけやすくなります
- 今どのくらいの評価になるかを知る … 売る前提でなくて構いません。金額を見てから考える、で十分です
- 家族の考えを一度聞いておく … 特に「弾いていた本人」の気持ちは、あとで蒸し返らないよう先に確かめておくと安心です
- 置いておくなら、置き方まで決める … 湿度40〜70%・壁から10cm・1〜2年に一度の調律。ここまで決めておくと、あとで「また弾こう」となったときに戻しやすくなります
- 値が付くかどうかで迷っているなら … 処分にかかる費用と買取額を並べて考える方法を売るか処分か迷ったらにまとめています
もし売ると決めたなら、そのときは複数の業者に見てもらってください
ここまで読んで、それでも「やっぱりもう少し考えたい」でしたら、それでいいと思います。ただ、もし手放すと決めたときには、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。ピアノは業者によって買取価格にかなりの差が出ます。1社だけに連絡してそのまま売ってしまうと、本来もっと高く評価してくれる業者がいたことに気づけないまま終わってしまう。長く一緒にいた一台だからこそ、安く買い叩かれるかたちで手放してほしくありません。そこでおすすめなのが、ピアノの一括査定を利用すること。いくらになるかを知るのは、売る決断とは別のことです。数字を知ったうえで「やっぱり手元に置く」でも、まったく構いません。申込みはネットで数分、連絡はメールでもらえて、利用は無料。決断はいつでも取り消せる状態のまま、まずは下記リンクから金額だけ知っておいてくださいね。
